夏になると
日本テレビの通称 金ローこと金曜ロードショーで
ジブリの映画が何週も放送されます。
視聴率がとれて人気も高いからと思いますが
どうにも苦手なのです。
むしろ 嫌いに近いというか
少数派でしょうか。
非常に個人的な見解です。
ジブリが大好きな方は 回れ右してスルーを推奨します。
ナウシカ封切りの時の逆恨みがあります。
いきなり すごい偏屈な話ですが
だいたい嗜好のきっかけなんて そんなものです。
実は
「風の谷のナウシカ」と同時期に封切りされた
SFアニメがありました。
私はその「超人ロック」という作品の大大ファンでしたので
入場入れ替えのなかった
当時の映画館で
朝から晩までお弁当を持って
入り浸っていました。
併映が宮崎駿監督の「未来少年コナン」だったのは
皮肉としか言いようがありませんが
その時間は寝てました。
「風の谷のナウシカ」は徳間書店の
バックアップもあり大人気。
「超人ロック」は話題にもならなかったと
記憶しています。
絵が苦手です
影のほとんどない淡白な絵です。
数あるロボットアニメや宇宙戦艦ヤマトに
どっぷりしていた身にとっては
なんとも ぬり絵みたいで好きになれません。
日曜日の19時半からやっていた
カルピス劇場も苦手でした。
辛うじて1年みたのは「赤毛のアン」だけです。
これは本当に背景画に惚れたので。
自分もイラストやマンガを描くせいか
異常に好みが強く出てしまうようです。
女性の描き方が好きでない
男性から見て
都合のいい女性、好ましい女性に映ります。
ジェンダーレスが言われる昨今は
また見方が違うのでしょうけれど
女性の目線で見ると
ありえねー
と斜に構えたくなるキャラクターが
多く垣間見えるのも
ジブリです。
どうしても毎回気になる演出がある
ジブリには入らないかもしれませんが
「ルパン三世 カリオストロの城」で
ヒロインのクラリスが・・・
「となりのトトロ」で
メイのお姉さんのサツキが・・・
「ハウルの動く城」で
ソフィーが・・・
皆 何かに気付き そこへ近づこうとするときに
同じ動作をするのです。
腕をVに軽く折り
小指を少し立たせ
時折 戸惑うような表情を差し込んで
近寄っていきます。
キャラクターが違えば
しぐさが同じになるはずはないのですが
顔は違っても動作が同じなので
ものすごく気を削がれてしまうのです。
そういったところにも
ジブリ特有のステロな女性像が見え隠れして
あぁぁぁぁぁぁと思ってしまいます。
視聴者の目でなく 描く側の目でしか見られない
皆が感動し いいという作品に対して
何故 自分はそう思えないのかと
考えた時に
作る側の目線で 見ているからではないかと
気が付きました。
エピソードや演出が
あざとく感じてしまったり
ここに繋げるのにさっき
ああいうシーンを入れたのね
と考えたりで。
既に最初から ケチをつけているのですから
作品がまっさらな状態で
入ってこないのは 当たり前と言えます。
ガンダムで有名な富野由悠季さんが
宮崎駿は見ない
庵野秀明は見ない
細田守さんもみない
みんな敵だ ライバルだと言っています。
これを老害というのは簡単ですが
同じ土俵にいる者としての自負が
そうさせているのではと また
共感もできるのです。
腹を立てない為にあえて見ない私の一推しジブリ
もう十数年のスタンスです。
素直に感動できないどころか
腹を立てるのがわかっているので
見ません。
そんな私が
これは悔しいけど認めるのは
「風の谷のナウシカ」です。
こればかりはどうしようもない。
展開は全部頭の中に入っていても
何度でも見てしまうのです。
そして
見て毎回 面白かったと感動できるのです。
厳密にいえば
ナウシカの封切り時は ”ジブリ” ではありませんでした。
今では一緒に紹介されますが。
私のジブリはナウシカで
終わったのだと思います。
参照 静止画はスタジオジブリ公式から。常識の範疇での使用は認められています。