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体験ものがたり

【第2話】急性腎不全の診断に父が自分を責め始める

 

<<【第1話】地域包括支援センターでかかりつけ医を紹介される

地域包括センターは介護申請を出すようにと。
そのための意見書を書いてくれそうな医院に向かうと
母を見た瞬間 これはヤバイと総合病院に連絡して検査だと言われました。

 

病院につくと 話が通っていた様で

母はストレッチャーに乗せられ 検査であちこち回りました。

 

1時間ほどした頃

内科医の先生からお話がありました。

 

目次

クレアチニン値 5.7mg/dl 急性腎不全です

 

母が腎臓が悪いとは 聞いたことがなく

家族一同あっけにとられました。

 

このクレアチニン値は1mg/dlが正常だそうで

相当ひどいと。

 

母の四肢に力が入らないのも

変なことを言い出したせん妄も 急性腎不全の副作用、バラクロシビル脳症の可能性はあると。

父が薬を飲んでからおかしくなったと訴えたので
何を飲んでいたのですかと言われ 自参した薬を見た瞬間

先生は絶句しました・・・

90歳の患者に これを出したのですかと。

1種類ずつなら何も問題のない薬だそうですが
2種類一緒に飲んだことが大変まずかったらしいです。

 

緊急入院になりました。

 

まず水分を身体にガンガン入れて

腎臓の働きを呼び起こします。

90歳なので 身体の負担を考えて1日2L程度しかできないけれど
(成人なら6Lくらい入れたい状態)

これで 腎臓の機能が復活するかどうかは

 

五分五分です。

 

回復しなければ

 

透析が必要になります。

 

「透析」!!

1週間に3日   1回4時間くらいかけて血の入れ替えをする…

その程度の認識でしたが

 

これは家族が付き添わないといけません。

大変な事になったと思いました。

 

しかし

母は血管がものすごく細く

血液検査の針も中々はいらないほどなので

 

通常の透析は出来ない とも言われました。

腹膜透析という 5年間しか使えない方法しかないと。

 

おそらく その場合は5年の期限の前に

亡くなるだろうと。

 

父に寄り添う為に泊まり込むことに

 

入院手続きはもう遅かったので

次の日にすることにして

 

私は父と共に実家に帰りました。

 

父は結婚してから60年

このような先行きの見えない形での

母との別離は初めてですし

 

何しろ 整形外科処方の薬が…?ということもあって

 

「俺が整形外科に連れて行かなければ」

「俺が薬を飲ませなければ」

 

「変わってやりたい・・・」

 

頭を抱えてブツブツつぶやく姿に

母への愛情と依存と弱さを

垣間見るようでした。

 

続きは【第3話】30年ぶりに一緒に暮らして発覚した仰天の金銭感覚>>

子供はお金の話に首出すなと 言われ続けた実家でしたが
年金暮らしでこれは…というのがボロボロと発覚

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