<<【第6話】リボ払いとはどういうものかわかっていなかった父
父が母の分と共に作ったイオンカードは カードを使っての支払いはすべて"リボ払い"になる設定でした。
利率が大変高い事は知らなかったようです。
イオンカードのリボ払い清算と同時進行で
もう一つ 大問題が持ち上がっていました。
父は
毎日乗っていた車の
車検をしていなかったのです!
目次
2ヶ月毎の支出予定表のキリのいい金額に疑問
父が年金月ごとに作成する
支出予定表の"イオンカード"の数値が
毎回21,000円と14,000円と定額ぽかったので
(父と母の2枚分)
私が車検の分割払いだと
勘違いをしたのがきっかけです。
その話を主人にすると
車のフロントガラスの貼ってあるシールを
確認して欲しいと言われたので
一人で買い物に出た時に
それとなく見てみると・・・
中央が32 左端が31
今年は令和3年です。
つまり車検は去年のはずです。
駐車場に停まっている他の車を見ても
ヒトケタ台のみです。
まじ 車検してない??!!
一大事に兄がすぐ行動にでました
1300cc車ですので
車検費用は10万程度はかかります。
84歳で兄を保証人にカーローンを組んで
新車を買ったと聞いていたので
3年目の車検だけ通して
その後 スルーしていたわけです。
兄が言いました。
「おやじ 車検を通さずに車運転して 事故おこしていたらどうなったと思う?」
「俺は運転上手いから 大丈夫だ。今までも もらい事故しかない」
「そういう問題じゃなくて
車検を通してなかったら 自動車保険払っていたって意味ないんだよ。
人身事故起こしていたら 億単位だぞ?
おやじが払えなきゃ 俺や妹その子供にも賠償責任があるって
わからないのか?」
「・・・」
「今年90歳だ。廃車して免許返納しよう。おやじ。」
「車は足だ。ないと困る」
「いや これは譲れない。社会のルールが守れなかったら運転してはだめだ」
いつになく きっぱりと言いきり
兄はその場で
近場の買い取り業者を調べて電話をし
その日のうちに
業者が査定に来ました。
父の落胆は激しく
通知が来なかったのかな
気が付かないはずはないのに
なぁ 中古の軽とか安く買って・・だめか?
未練たらたらですが
兄の決断は変わりません。
しかも
"車検を通してない車"
と確定したからには 私達には1ミリも動かせません。
査定業者には
最近は運転していない風に告げるしかありませんでした。
幸い年度末だったので
今日中に査定にOKいただければ
50,000円で買い取らせていただきますがと
提案があり
それはありがたいと 速攻サイン。
父もお金が自分に入るということで
少し機嫌がよくなりました。
兄の提案で
車が運ばれる前に 父とツーショット写真をとり
父の愛車は廃車となりました。
私の父との同居生活はおかげで更に伸びました
数十年 毎日運転していた車がもうない。
父にとっては相当大きな大事件でした。
兄が帰った後も
中古の軽はと念仏のようにつぶやき
今からでも車検通したらよかったのかとか
車検の重大さに ようやく気が付いて
ショックを受けていました。
更に
毎年の自動車税を払っていたかどうかも
領収書がなくわかりません。
今年の分は もう払わなくていいので
5~6月に請求書が届いたら 連絡してくれるよう
業者から 言づけがありました。
私は
「お父さんは私より運転は上手だけど
ルールを忘れていたんだから 諦めないとね」
そう言って
警察署への免許返納
勇退証明書の手続き
そして
近場を結構な本数で走っている
路線バスの乗り方を
レクチャーしながら
再び 精神的に不安定になってきた父に
寄り添う事になったのでした。
年齢も年齢だしな というにはあまりにもカレンダーの曜日や日にちの間違いが気になっていました。
将来の介護申請も踏まえて 母がお世話になった医者に連れて行くことに