フロントガラスのシールから 車検切れが発覚しました。いい機会だと 90歳の運転の危惧を兄が説き
廃車、免許返納へ
同居を始めてから
父の物忘れは気になっていました。
本人は「もう90だからな~」と言うのですが
今日何食べようか~ じゃこれにするか~
と言って10分もしない内に
今日何食べようか~と言います。
そして曜日・日付の間違いが多いのです。
当時 私に認知症の知識はなかったけれど
父も何かおかしい自覚はあったようでした。
目次
母のお礼 を兼ねて△△医院に行くことに
△△医院は
反応のない母をすぐ緊急入院させてくれた
恩人な町の病院です。
(詳しくは 【第1話】地域包括支援センターでかかりつけ医を紹介される)
今後のこともあり
父の介護申請も考えて
”かかりつけ医"になってもらえたらと思いました。
父には
「最近 物忘れが結構あるから ちょっと診てもらおうよ」
「お母さんのお礼も言っておきたいし」
と誘いました。
いくばかの自覚と△△医院への感謝と
普段から ちょっとおかしいとすぐ病院に行く性格なので
苦労することなく病院へ。
バス停から近いので
廃車した父に バスに慣れてもらうにも
ちょうどよかったのでした。
物忘れ外来のいい先生を紹介される
先生は母が運び込まれた病院で
コロナクラスタが 出たこともご存じで
母はその後 別病院に転院になったと言うと
「その病院なら安心ですね」
と。
父の方は
身体的には 背中の発疹が酷いので
石鹸の変更と洗うタオルの指示
飲み薬、塗り薬を出されました。
そして
ここで 検査(認知症)してもいいんだけど
いい先生を紹介するから
CTや血液検査、MRIも一度してもらう方がいい。
確か 金曜日しか診察をしない先生なので
忘れないようにと
紹介状を書いてくれました。
そして 父を待合室に戻した後
再度 私だけ呼ばれました。
物忘れ外来で診察をしたら 初見と検査画像のDVDをくれるから
ここに来るのはあなただけでいいので 持ってきてください。
その日は水曜日でした。
これは即 金曜に行かないと!です。
身体的検査でわかったこと
父を連れて行った 〇〇総合病院は
徒歩2kmほどだったので 歩いていきました。
初老の先生は 独り言を言いながらもユーモラスです。
最初に
「同居は出来ないの?」
と聞かれるあたり
家族で看ることが一番いいとお考えなのかなと。
まぁ
「子供の世話にはなりません。僕は一人で洗濯以外は出来るし
カミさんの帰りを待ちます」
※一人称が"僕"はよそ行きの時の父の癖です。
MRI、CT、血液検査でわかったのは
・"海馬"という部分の委縮がある→記憶を留めて置く脳の部位
・栄養状態が低下している
長谷川式認知症検査
次に先生は父と問答しながら
パソコン画面に打ち込みを始めました。
今日は何日で何曜日か
季節は何か
ここへはどうやって来たか
名前 生年月日・・・
ここまでは すぐ出ないのもあるかなぁと
思っていたのですが
関連性のないアイテムを5つ見せて覚えた後
まったく違う話をし
さっき覚えたアイテムを言うテストで
え・・・
まるで覚えていません。
促されて それでも2つがやっと
父のわからない状態を 目の当たりにして
やはり認知症だと合点をしました。
メモ
ちなみに 点数は22点で
概ね 20点以下が認知症ということで 診断は認知障害。
ただ 最後の野菜の名前を10個言うというのは
父は自炊しますので 身近なのでスラスラでたのですね。
そこで点数を稼いだことを考えると(おそらく果物では出なかったと)
アリセプトという薬が出たということは
アルツハイマー型認知症 の診断です。
続きは【第9話】家に帰れないことを母に告げなければいけない日
転倒リスクを家で父が24時間見守ることは不可能です。下の世話もできないと言います。
私達は施設入居を考えました。